コーヒーを飲むと眠気覚ましになることは知ってますよね。
これはコーヒーに含まれているカフェインの覚醒効果だということも広く知られています。
しかし、コーヒーの効果や効能はそれだけではなかったのです。
そこで今回は、コーヒーの効果や効能とデメリットとは何なのか、コーヒーがインスタントだと効果は違うのか、などについて紹介していきましょう。
コーヒーの効果と効能
コーヒーは眠気覚ましになるが、カフェインが多く含まれているので体に悪いというイメージを持つ人も少なくありません。
しかし、最近の研究結果ではコーヒーの優れた効果や効能が注目されるようになりました。
特に今注目を集めているのが、コーヒーに含まれているクロロゲン酸が食後の血糖値を抑制してくれる効果なんです。フィンランドの国立公衆衛生研究所が行った人の実験結果によると、1日に3杯~4杯のコーヒーを飲む人と飲まない人を比較したところ、飲む人の方が糖尿病になる確率が男女とも30%近く減少したそうです。
つまり、コーヒーが食後の血糖値を抑制してくれることで、2型糖尿病の発症のリスクをかなり下げてくれるということです。
そんなクロロゲン酸類は強い抗酸化力を持つポリフェノールの一種で、コーヒーに含まれているだけでなく植物界にも広く存在しています。
ちなみに、コーヒーの生豆にはクロロゲン酸類が5%~10%も豊富に含まれているそうですよ。
その他のコーヒーの効果と効能
● アレルギー性の鼻炎を軽減させる効果
● 飲酒による肝臓の負担を軽減させる効果
● 善玉コレステロールを増やし動脈硬化を予防する効果
● コレステロール値を下げて心臓病を予防する効果
● B型肝炎の発症を抑える効果
● 風邪を早く治す効果
● 肝臓ガンや大腸ガン、口腔ガンを予防する効果
● 体の老化を遅くする効果
● 脂肪を分解しダイエットを促進させる効果
● 脳の血流を増やし働きを活性化させる効果
● 精神安定と覚醒効果
● 尿の生成を促す利尿効果
● コーヒーの香りによるリラックス効果
このような優れた効果や効能は、そのほとんどがコーヒーに含まれているカフェインやクロロゲン酸などの成分によるものが多いと言われています。
なお、カフェインの効力は、摂取してから約1時間で脳に到達し、その覚醒効果は約10時間ぐらい維持するそうですよ。
コーヒーのデメリット
コーヒーには多くの効果や効能がある反面、含まれているカフェインには自律神経に悪影響を及ぼすなどのデメリットもあります。例えば、コーヒーに含まれているカフェインを過剰に摂ると血糖値が急上昇するため、一時的に気分が良くなり元気が出たりします。
しかし、このような状態は、体内のビタミンやミネラルなどを大量に消費してしまいます。
その結果、体内に必要なビタミンやミネラルなどが急激に不足し、次第に疲労感や不快感が強く出るようになり、自律神経が不安定になってしまうのです。
また、コーヒーによる覚醒効果を期待するあまり、カフェインを過剰に摂取し続けると、吐き気や体の麻痺などを引き起こす急性カフェイン中毒になる可能性もあります。
その他のコーヒーのデメリット
● 飲み過ぎによる肥満や貧血
● 胎児の小児白血病や成長障害のリスクが高くなる
● 虫歯のリスクが増加し、口臭を発生させる
● 胃炎や胃潰瘍、下痢などのリスクが高くなる
コーヒーの効果はインスタントだとないの?
確かにコーヒーの生豆の方がインスタントよりもクロロゲン酸類の量は豊富に含まれています。
しかし、まったく含まれていないというわけではありません。
それに、インスタントのコーヒーでもカフェインは豊富に含まれているのです。
そのためジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を開始する前に、インスタントのコーヒーを1杯飲んでからやる方が体脂肪の燃焼効果が高く、ダイエットに有効だそうです。
つまり、インスタントでもコーヒーの効果や効能は十分にあるということです。
まとめ
今回はコーヒーの効果や効能とデメリットとは何なのか、コーヒーがインスタントだと効果はないのか、などについて紹介しました。
ただし、いくらコーヒーが良いからと言って缶コーヒーを何本も飲むのは止めたほうがいいです。
なぜなら、缶コーヒー1本には角砂糖が3個~4個分も入っているからなんです。
糖分の過剰摂取はダイエットの敵ですし、体に必要なビタミンやミネラルも余計に消耗させることになるので注意してくださいね。