東洋医学では、腰の衰えを腎の衰えと言います。
腎と言うのは、腎臓のことではなくて、東洋医学では、生命力の宿るところという意味です。
生命力の宿るところは、臍下不仁(さいかふじん)と言い、人間の老化の兆しにもつながっています。
そこで今回は、足腰の衰えを予防するツボや血の巡りをよくし若返りつながるツボ、目のかすみや耳の老化に効くツボなどについてご紹介します。
足腰の衰えを予防するツボとは?
今の中高年は足腰を使う習慣が非常に少ないため、運動不足となって足腰の衰え方も早くなっているそうです。
自分の足腰が衰えていることをチェックするには、お腹のへその上下辺りを軽く手で押してみてください。
上下を押し比べて、上よりも下の方が弱いようなら足腰が衰えてきている証拠です。
足腰が衰えを予防するツボは、足首にある復溜(ふくりゅう)というツボです。
この復溜のツボは、内くるぶしのすね骨とアキレス腱との間のくぼみにあります。
このくぼみの復溜のツボを、親指の腹を使って下から上へ3分間ほどこするようにマッサージします。
このマッサージを毎日、2回~3回はやるようにしましょう。
大体1週間ぐらい続けると、弱っている足腰が意外なほどシャキッとする実感がありますよ。
血の巡りをよくし若返りつながるツボとは?
血の巡りが悪くなると、体のあちこちも調子が悪くなってくるものです。
特に血の巡りが悪くなると、手や足の先がしびれたり、腰痛や肩こり、頭痛などの症状が起こったりします。
そんな血の巡りを良くし、若返りにもつながるツボがあります。
それは涌泉(ゆうせん)というツボで、足の裏の親指の付け根のふくらみと、小指の付け根のふくらみが接している谷間の辺りにあります。
涌泉(ゆうせん)のツボ押しをする場合は、あぐらをかいて片方の足首を持ち、もう一方の手をゲンコツにして叩くようにするのがポイントです。
片方の足が終わったら、もう片方の足の涌泉を100回ぐらい叩くようにしましょう。
この涌泉のツボ叩きを毎日繰り返すだけで、高かった血圧も下がり、ストレスや頭痛解消、若返りにも効果があります。
目のかすみや耳の老化に効くツボとは?
年齢を重ねるにしたがって、目がかすんできたり、耳が遠くなったりしますが、それは老化現象のひとつです。
そんな目のかすみや耳の老化に効くツボがあります。
それが手首にある養老(ようろう)というツボです。
養老(ようろう)のツボの探し方は、手の甲を上にして指先をまっすぐ伸ばします。
小指側の下の手首辺りに、丸い骨の出っぱりの尺骨茎状突起(しゃっこつけいじょうとっき)があります。
この丸い骨の内側を親指の腹で軽く押すと、肘のほうまでジーンと痛みが伝わってくる部分が養老(ようろう)のツボです。
この養老のツボを親指で、30秒ぐらいもむように押すのがポイントです。
左右の手の養老のツボを、毎日指圧するように押すだけで、老化防止にもなりますよ。