自分はあがり症だなって思ったことありませんか?
あがり症とは、大勢の人前でスピーチをする場合に、緊張し過ぎて手や声が震えたり、顔が真っ赤になったりするなどの症状があります。
また、人によっては、人前で字や絵を書いたり、食事をしたりすると異常に人の視線が気になる人も、あがり症だと言われています。
そんな自分が嫌になる人も結構多いと聞きますが、実は、日本人の約80%の人は、あがり症なんだそうです。
つまり、10人いれば、8人はあがり症なんですから、何も自分だけじゃないんだと思ったら、結構気持ちも楽になりますよね。
そこで今回は、あがり症の震えの原因と症状、あがり症を克服する呼吸法やトレーニング方法についてご紹介します。
あがり症の震えの原因と症状とは?
あがり症は、誰でも起きる正常な反応ですから、病気ではありません。
ただし、あがり症の中には、精神的な不安や恐怖心によって、普通の日常生活に支障が出るような対人恐怖症といった稀なケースもあります。しかし、そんな場合でも、どこからどこまでが正常で病気なのかと言うはっきりとした線引きはできないそうです。
そんなあがり症の原因は、交感神経と副交感神経からなる「自律神経」と深く関係があります。
大勢の人前で話をする時などは、交感神経が過剰になります。
交感神経が過剰に働くと、アドレナリンやノルアドレナリンなどの興奮物質が多く分泌されるため、血管や膀胱の収縮が強くなります。
そうなると、手や声の震えが止まらないとか、トイレが近くなったり、急に冷や汗が出るなどの症状が現れます。
さらに、あがり症の症状がひどい場合は、呼吸が非常に浅くなるため、脳への酸素量が不足し、思考力や判断力の低下するなどします。
この状態が、頭が真っ白になるという状態です。
あがり症を克服する呼吸法とは?
私たちの脳は体重のわずか2%ぐらいしかありませんが、体内に取り入れた酸素量の25%も消費しています。
あがり症で一番怖いのが、脳への酸素量が不足することです。そんな状態になるのは、極度の緊張状態で呼吸が浅くなるからです。
浅い呼吸になると、脳への酸素量が不足し、交感神経と副交感神経からなる「自律神経」を上手くコントロールできなくなります。
その結果、手や声の震えが止まらなかったり、頭が真っ白な状態になってしまうのです。
そんなあがり症を克服する簡単な呼吸法があります。
それは、楽な姿勢で深い呼吸をゆっくりと10回続けて行うだけです。
交感神経が落ち着くと、緊張をゆるめる副交感神経へと自律神経の働きが正常に切り替わるので、あがり症を克服することができますよ。
あがり症を克服するトレーニング
呼吸法の他に、もう一つ私が試して効果があったあがり症を克服するトレーニング方法をご紹介します。
このトレーニングも簡単な方法です。
これを左右とも、10回ぐらい繰り返すと、自然と心が落ち着いて緊張が取れてきます。
私も以前は、かなりのあがり症で、テストとか面接とかになると、直ぐにトイレに行きたくなって我慢できなくなることが多くありました。
でも、今回ご紹介したトレーニングをテストや面接前にやるだけで、極度の緊張がほぐれてトイレのことを忘れて、目の前のことに集中できるようになりました。呼吸法とともに簡単なトレーニングですから、ぜひ一度試してみてくださいね。