お盆になったらお墓参りに行きますよね。
でも、彼岸終わりの秋から彼岸始まりの春までの時期は、お墓参りしてはいけないという方もいらっしゃいます。
実際のところお墓参りの時期や時間って決まっているのでしょうか?
そこで今回は、お墓参りの時期はお彼岸って決まっているのか、お盆のお墓参りと迎え火や送り火のやり方、お彼岸にお墓参りをする理由などについてご紹介しましょう。
お墓参りの時期はお彼岸って決まっているの?
お墓というのは、先祖や故人が眠る場所で、清らかで幸せに満ちた汚れのない国(浄土)だと言われています。その浄土を現世の私たちが維持するためにもお参りは必要です。
しかし、そのお墓参りも時期や時間が決まっていると思っている方も多いかも知れません。
そんな事はありません。
お墓参りはいつ行っても構いません。
ただし、いつでもお墓参りできるとなると、人間って結構いい加減になりがちですよね。
そのため、春と秋のお彼岸の時期やお盆の時期、毎年くる祥月命日、年回忌などにお墓参りをすることが多いようです。もちろん、いつお墓参りしても良い訳ですから、それ以外の時期に行っても構いませんし、結婚や入学、卒業、入社、退職などの人生の節目に行くのも良いでしょう。
そうやって昔から先祖のお墓に眠る故人に、嬉しい事や悲しかった事などを報告しながら、先祖代々のお墓を守って来ました。
お盆のお墓参りと迎え火や送り火のやり方
お盆の前にお墓参りをする理由は、迎え火を焚いて、ご先祖が眠るお墓まで霊を迎えに出向くためにお墓参りをします。その際にお墓をきれいに掃除したり、周囲の雑草を刈り取ったりしてお墓の手入れをするのです。
お盆の迎え火のやり方は、8月13日の盆の入りの夕方に、先祖の霊が帰ってくる時の目印のために自宅の玄関前で火を焚いて霊をお迎えします。
お迎えする先祖の霊は馬に乗り、急いで帰って来ると言われています。
そして、お盆の期間中は、先祖の霊は自宅にいますが、お盆が明ける8月16日には送り火をして帰ってもらいます。
お盆にお墓参りに行っても、お墓の中には誰もいないと言われるのはそのためです。
送り火のやり方は、自宅の玄関前で夕方に火を焚いて霊をお送りします。
お送りする先祖の霊は牛に乗り、ゆっくり帰って行くと言われています。
そのため、お盆の時期には、仏前にキュウリに割り箸を刺して馬に見立て、同じようにナスビに割り箸を刺して牛に見立てたものを飾ります。
もっとも最近では、自宅の玄関前で火など焚けませんから、その代わりとして提灯などでお迎えするところが多いようです。
お彼岸にお墓参りをする理由とは?
お彼岸にお墓参りをする理由は、お彼岸は春分と秋分の年に2回ありますよね。お彼岸の日は太陽が真東から登った後に真西に沈みます。
太陽が真西に沈む方角にあるとされるのが西方浄土で、この浄土への思いを馳せるためにお彼岸にお墓参りするのです。
中には、お墓には故人の霊などいないから、お墓参りをしても意味がないと言う方もいらっしゃいます。
しかし、お墓は故人が安らかに眠る浄土なんです。
その浄土に建つお墓は、仏教で言うところの仏塔でもあるわけです。
なので、先祖のお墓にお参りして手を合わせるということは、仏さまに対しても手を合わせること同じことなのです。
まとめ
今回は、お墓参りの時期はお彼岸って決まっているのかについてご紹介しました。
また、お盆のお墓参りと迎え火や送り火のやり方と共に、お彼岸にお墓参りをする理由などにいても詳しくご紹介しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。