5気圧や10気圧の防水腕時計をしている人って多いですよね。
それに最近の腕時計は、ソーラーや自動巻きなどの電池交換のいらないタイプも増えています。
しかし、電池交換が必要な腕時計をしている人にとって、料金や費用などが気になると思います。
それに電池交換の度に時計店で預かりになるのはなぜなんだろうと疑問に思ってる方も多いことでしょう。
そこで今回は、防水腕時計の電池交換の料金と預かりになるのはなぜなのか、腕時計の日常生活用防水とはどの程度なのか、についてご紹介しましょう。
防水腕時計の電池交換の料金と預かりになるのはなぜ?
5気圧や10気圧、20気圧などと表示されている防水腕時計は、電池交換のみだと料金は大体1,500円~2,000円ぐらいです。
しかし、時計店で預かりとなると費用は、大体3,000円~4,000円ぐらいで、預かり期間も約2週間~3週間はかかります。
では、なぜ同じ防水腕時計なのに、電池交換のみの場合と預かりも含む場合があるのでしょうか?
実は、防水腕時計を電池交換する場合、表示されている5気圧や10気圧、20気圧などの防水機能を保つには、メーカーで防水テストが必要なのです。なので、一般的な時計の販売店には防水テストができないため、メーカーに送る必要があるため預かりとなります。
もちろん、時計専門店で防水テストができる加圧装置が置いてあるお店なら、メーカーに送る必要はないので、1時間もあれば電池交換と防水テストをしてすぐに受け取ることができます。中には防水腕時計なのに、すぐに電池交換してくれて受け取ることができたよと言う方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、それは本来の防水機能はなくなっていて、日常生活用防水程度に機能が落ちているので注意してください。
この防水機能で一番重要となるのが、腕時計を密閉しているパッキンという部品です。
パッキンはゴム製のリングになっていて、腕時計の裏ぶたの周りに付いています。
このゴム製のパッキンがあるおかげで、腕時計の中の部品に水が侵入するのを防いでいるわけですが、これは日常生活用防水の腕時計にも付いています。
では、防水腕時計と日常生活用防水の腕時計とは何が違うのかというと、パッキンで密閉するときに加圧して、より防水性を高めてあるのが防水腕時計なのです。そのため、電池交換などで一度裏ぶたを開けると、ゴム製のパッキンは膨張して一気に劣化しますから、パッキンの交換が必要になります。
また、再度裏ぶたを締めて密閉する時に、元の防水機能にしようとしたら、同じように加圧してから密閉する必要があります。
それ故に、防水腕時計を電池交換する際は、料金も高くなるし、メーカー送りになるので預かりということになるわけです。
もっとも、時計店で元の防水機能がなくなってもいいなら、その旨を伝えたら電池交換だけしてもらうことはできます。
ただし、時計店も後々のクレームが嫌なので、そのような申し出があっても、断るお店も多いようですね。
腕時計の日常生活用防水とはどの程度?
5気圧や10気圧、20気圧などの防水腕時計があるなかで、日常生活用防水の腕時計もありますよね。
同じ防水なのに、どこが違うのでしょうか?
一般的に5気圧や10気圧、20気圧などの防水腕時計の裏ぶたには、「ウォーターレジスタンス」と英語で表記されています。この表記があれば、防水機能が高い腕時計だということです。
そして、その防水機能は、
一方の日常生活用防水の場合は、ちょっと雨に濡れたとか、汗で濡れても大丈夫程度の防水機能しかありません。
なので、水道の蛇口から水をジャーっと流しながら食器などの洗い物をする際に、直接腕時計にその水がかかると、内部が水漏れしてしまいます。まぁ、ちょっと水がかかったぐらいなら大丈夫かな?という程度です。
うっかり水洗トイレの中にボチャンと腕時計を落としてしまっても、アウトです。
ちなみに、同じ日常生活用防水の腕時計でも2気圧とか3気圧とか記載したあるものもありますが、水道水から流れる水に耐えられるのが2気圧以上です。つまり、日常生活用防水とは完全防水ではないので、できるだけ水には濡らさないようにすることが大切ですよ。
まとめ
わたしも最初の頃は、10気圧の防水腕時計の電池交換をお店に依頼したら、メーカー送るので預からせてもらいますと言われました。
別の時計店では、すぐに電池交換してくれたのに、不親切やな~って思っていたんです。
でも、防水腕時計を防水テストもしないで電池交換して渡すほうが、逆に不親切だということを後で知ってびっくりした経験があります。
実際に防水テストしないで電池交換した防水腕時計は、あれから2年ぐらいで中に水漏れして動かなくなってしまいました。
結局のところ、10気圧の防水腕時計を防水テストしないで電池交換すると、日常生活用防水程度にまで防水機能が落ちるそうですよ。